(順不同)
公益財団法人 東京都予防医学協会
株式会社 スペースビジョン
株式会社 日本医療機器開発機構
日本臓器製薬株式会社
(株)スペースビジョン(代表:佐藤幸男)、(株)日本医療機器開発機構(代表:内田毅彦、以下「JOMDD」)、および日本臓器製薬(株)(代表:小西龍作)は、「3Dバックスキャナー™ 」(一般医療機器)の発売を予定しております。
「3Dバックスキャナー™ 」は、学校健診を実施している(公財)東京都予防医学協会からの相談を受け、慶應義塾大学医学部整形外科学教室 渡邉航太准教授、同大学理工学部 青木義満教授、慶應義塾大学・名古屋工業大学発ベンチャーであるスペースビジョンが共同開発した製品です。2015年からは(公社)日本医師会による「医師主導による医療機器開発の開発・事業化支援業務」の一環として支援も受け、このたび日本臓器製薬を販売業者として2月27日に発売いたします。
スペースビジョン、JOMDD、および日本臓器製薬は、今後も側弯症の検査や診断に関連する製品の開発を継続してまいります。
以上
■本件に関する報道関係お問い合わせ先■
JOMDD(株式会社日本医療機器開発機構)
TEL:03-6262-3322、FAX:03-6262-3022、MAIL:info@jomdd.com
広報担当:高畑
日本臓器製薬株式会社
海外事業本部 企画部
担当 佐藤: t-satoh@nippon-zoki.co.jp
浅野: y-asano@nippon-zoki.co.jp
–参考資料–
1.脊柱側弯症および側弯症学校検診について
脊柱側弯症は小学校高学年から中学校時代に好発し、13~14歳女児の有病率は2.5%¹ と報告されています。側弯症による脊柱の変形は、腰痛、背部痛、および呼吸機能障害などを来たすことがあるため、早期に発見し、進行を抑えることが重要であるとされています。学校保健安全法上、側弯症の検診が小・中・高等学校と高等専門学校の全学年で必要と定められています。しかし、学校医が限られた時間の中で大人数の検査をすることは難しいのが現状です²。また、学校内で視診や触診を実施することは、学校医および児童・生徒にとって負担の大きいものです。
海外においても、2013年にアメリカ国立衛生研究所のサポートで行われたBracing in Adolescent Idiopathic Scoliosis Trial (BrAIST) study³ により、側弯症の軽度もしくは中程度の患者に対する装具治療の有効性の高さが証明され、側弯症の早期発見が再認識されるようになりました。
2.「3Dバックスキャナー™ 」について
販売名:3Dバックスキャナー
医療機器届出番号: 13B1X10274000004
「3Dバックスキャナー™ 」は、LED光源を使用し、被検者背部を3次元(3D)撮影し、背部の対称性を視覚的に描出するために、モアレ様画像へ変換することができます。
また、専用パソコン上にある撮影ボタンを押すだけで撮影ができ、取得した画像情報は撮影場所や個人IDと紐付けることもできます。3D画像として取り込まれたデータは、モアレ様画像の他に、3D情報としても確認することができます。また、専用のキャリーケースに収納することで、学校健診現場で想定される持ち運びも可能です。
3.公益社団法人日本医師会「医師主導による医療機器の開発・事業化支援事業」について
当該事業は、医療機器が医療現場における医師のニーズ(臨床上の必要性)に基づくアイデアから生まれることが多いことを背景に、日本医師会として窓口を提供し、医師のニーズに基づく医療機器の開発・事業化の支援を行うものです。新たな医療機器や技術の開発を促進し、国民により高い医療技術を提供していくことを目的としており、事業としては、2017年10月には事業発の商業化第一号製品⁴ の日本での発売が実現するなどの実績があります。「3Dバックスキャナー™」は、当該事業にかかる支援を受けて製品化されました。尚JOMDDは、運営事務局として当該事業の業務を受託しております⁵ 。
URL:https://jmamdc.med.or.jp/
4. 公益財団法人東京都予防医学協会について
本会は、関係学界や行政諸機関、地域の医療・保健機関との密接な協力関係のもとに、都民の保健の向上に寄与することを目的に、1967(昭和42)年3月に設立されました。現在は学校保健、職域保健、母子保健、地域保健の各分野において、集団検査・検診による健康チェックや保健相談、各種セミナーや研修会の健康教育などを通して、幅広い予防医学活動を実施しています。
代表者:理事長 小野良樹
所在地:東京都新宿区市谷砂土原町一丁目2番地 保健会館
設立:1967年
URL:http://www.yobouigaku-tokyo.or.jp
5.株式会社スペースビジョンについて
慶應義塾大学および名古屋工業大学で開発された研究成果をもとに独立行政法人科学技術振興機構(JST)の研究成果最適移転事業の支援によって起業した大学発ベンチャー企業です。スペースビジョンの3次元画像技術は、一度の撮影で全身計測が可能なほか、持ち運びが容易などの特徴を有し、ボディスキャナーおよび身体データに特化したクラウドサービスを、アパレル企業やスポーツジム施設等に向けて開発・販売しています。
代表取締役:佐藤幸男
所在地:東京都中央区銀座3-8-12銀座ヤマトビル7階
設立:2004年6月22日
URL:http://www.spacevision.tokyo/
6. 株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)について
日本のアカデミアや企業等と連携し、医療系スタートアップ支援や医療機器製品等を事業化する国内初のインキュベーターです。世界で広く利用される国産製品を育てるべく、日本医師会や地方自治体との連携や企業向けにコンサルティングを実施するなどしています。主なポートフォリオには、㈱エクスメディオ(㈱マイナビへ2019年4月にExit)や2018年10月に約20億円を調達した㈱メルティンMMI、2018年6月に約3.5億円を調達したシンクサイト㈱があります。また、米国拠点も活用しながらこれまでに世界約40カ国で医療機器代理店契約を締結するなど、医療機器等の海外展開でも実績を有しています。
代表者:代表取締役 内田 毅彦
所在地:東京都中央区日本橋本町二丁目 3 番 11 号日本橋ライフサイエンスビルディング 601 号室
設立:2012年
7.日本臓器製薬株式会社について
創業以来80年に亘り「独創性と安全性」をテーマとし、疼痛、皮膚およびアレルギー疾患領域を中心に、患者様やお医者様のニーズに立脚した医療用医薬品および薬局向け医薬品の開発製造販売を行う研究開発型製薬企業です。帯状疱疹後神経痛の第一選択薬として日本ペインクリニック学会のガイドラインに推奨されているノイロトロピンは鎮痛薬として国内トップクラスの処方および売上実績を誇ります。また、国内市場のみならず、1994年より中国に事業展開し、2008年より着手したベトナム事業を軸としたASEAN市場における自社医薬品の製造販売事業も進めています。今後は患者様の治療管理や医療従事者の診療支援ならびに負担軽減に繋がるソフトウェア医療機器開発等、ヘルステック領域事業にも着手し、医療現場への更なる貢献を目指して参ります。
代表者: 代表取締役社長 小西龍作
所在地: 大阪市中央区平野町二丁目1番2号
設立: 1940年
事業内容:医療用医薬品製造販売業、一般用医薬品製造販売業
URL:http://www.nippon-zoki.co.jp/
■製品のご注文や資料請求などの問い合わせ先■
日本臓器製薬株式会社 お客様相談窓口
TEL: 06-6222-0441
(土・日・祝日を除く 9:00~17:00)
¹ Ueno et al. J Orthop Sci 2011
² 東京都予防医学協会では、小学校5年生もしくは6年生、中学校1年生もしくは2年生を対象に1次スクリーニング(モアレ検査)を行っている。
³ Weinstein et al. N Engl J Med 2013
⁴ 2017年12月25日JOMDDプレスリリース「True Puncture®(超音波ガイド下穿刺用ニードルガイド)の国内販売開始について」
⁵ 2015年6月10日JOMDDプレスリリース「日本医師会との医療機器開発・事業化支援開始のお知らせ」