皆さま、新年明けましておめでとうございます。JOMDD代表の内田毅彦です。
日本は昨年、年号が変わり、ラグビーワールドカップでも盛り上がりました。そして今年はいよいよ東京オリンピック。明るく前向きなムードが国中に広がっているように思います。JOMDDは2012年秋に登記し、2013年春に本格的にインキュベーション事業を始めました。スタートアップは5年生存率が15%ともいわれるなかで、今年で8年目を迎えます。2019年はCanon社を含む8つの企業・団体から大型の出資をしていただきました。いくら夢を描いてもそれを実現するのには資金が必要です。昨年の資金調達でしっかりと地に足をつけた活動ができますので、とてもありがたく思っています。また夢と資金があっても、チームがなくては前進はできません。昨年は新たに4名の社員を迎え、チームが一層充実して参りました。何よりうれしかったのは昨年退職者が一人もいなかったことです。それが喜び?と思うかもしれませんが、スタートアップ領域での人材流動性はとても高く、優れたメンバーを探し出すことも、引き留めることも簡単ではないのです。
さて、昨年12月の日経新聞でふと目に留まる記事がありました。日本は100円ショップの値段やディズニーランドのチケット代金、あるいはホテルの代金が海外と比べて安いという記事です。記事によれば、東京ディズニーランドのチケットは7500円でカリフォルニア(1万3934円)の半額ほど。パリ(1万1365円)や上海(8824円)も東京より安いです。100円ショップのダイソーは日本では「100円ショップ」として知られていますが、同じ商品が米国では約162円、ブラジルでは215円、タイでは214円と高いのです。ホテルについては、12月に1泊大人2人でロンドンの五つ星ホテルを予約しようとすると、キングベッド1つの50平方メートルの部屋で約17万円だったものが、東京だと同じ条件でも約7万円超で済むという結果があったそうです(出典1)。
日本にいるとコンビニやファストフードのコスパの良さには感心させられます。コストを削減しても質を落とさないという企業の努力を感じます。他方、海外に行くと物価の高さに驚くことがあります。考えようによっては日本は相対的に貧しくなっているような気がします。
少子高齢化や財政問題など様々な社会問題を抱える日本。東京オリンピックもっと先を見すえると、どんなことが必要になってくるかが見えてくるように思います。国内のコスパをよくすることも勿論大切ですが、外貨をしっかり稼いで国内に還元するような企業も必要でしょう。JOMDDは世界を広く見て、世界と戦える会社を目指して参りたいと思っています。
JOMDDはいよいよ成長の軌道が見えてまいりました。2020年はさらに高みを目指して、社員一丸となり歩みを前に進めたいと思います。皆様の益々のご支援を何卒よろしくお願いいたします。
令和2年正月
代表取締役 内田 毅彦 拝
出典
1.「安いニッポン(上)価格が映す日本の停滞 ディズニーやダイソーが世界最安値」, 日本経済新聞, 2019年12月10日, 1面
2020.01.07